いや、漁師になってみよう!
何となく破れかぶれな感じだけど、いっそ漁師になってしまう、という選択もある。
言うまでもなく、厳しい仕事だ。荒れる海に乗り出していく事もあるだろう。命の危険にさらされる場合もあるだろうし、それ以前にまず船酔いなど克服しないといけない事が多々ある。港によって、また対象とする魚種によってそれぞれノウハウがあり、いちいち経験がものを言う世界なので、最初から一人で出来る仕事ではない。まず誰かベテランの漁師さんに弟子入りする事になるだろう。そこで経験を積んで、さあ独立となると、今度は船を購入しなくてはならない。漁船というのは存外に高価で、これが思いの外高いハードルになるだろう。魚群探知機や漁業無線の装置も必要になるし、最近ではGPSも必須だろう。また、これらを扱う各種の免許を取らなくてはならない。漁をする為には漁業権も必要だし、獲った魚を売る為のルートも当然確保しないといけないので、漁業組合に加入することになるだろう。この手続きと、それに伴う費用も用意しなければならない。手続きと言うと、あと都道府県知事にも申請して漁師として登録する必要がある。
これら全てを満たしてなお、儲かる保証はない。近年は全体的に漁獲高は減少傾向が続いているし、そもそも漁業は天候や気候、運にも左右される仕事だ。本業だけでは生活が出来ず、年金をプラスして何とか食べている、という老漁師も少なくない。
それでも、自分自身の意志と腕とで稼いでいく充実感、やり甲斐など、ホワイトカラーのサラリーマンでは一生味わえない喜びを感じられるだろう事もまた事実。
漁師になる、という夢は、簡単ではないけど魅力的なことは確かだ。
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